新飯塚いとう歯科クリニックは自宅や施設、病院におられる方への訪問診療を行っています。
昨日、らそうむ内科クリニックにてケアマネージャーさんの研修会に参加させていただきました。そこでケアマネージャーさんや一般の方がお口の中を見て、歯科受診が必要かどうかを判断するツールをご紹介いたしました。
OHAT Oral Health Asessment Tool
といってシートを参照しながらお口の中を簡単に評価できるわかりやすいツールです。
このツールを利用すると在宅におられる方や施設に入居中の方、とくに長い間歯科受診をされていない高齢者の方のお口の中をみて、異常が無いかを判断することができるようになります。
口腔内の問題があっても「痛みなどの明らかな自覚症状がない」となかなか歯科受診されません。そのうち虫歯や歯周病が進行して自覚症状が出現してから歯科受診をすると、治療にかかる費用や時間の負担が大きくなってしまいます。
口腔内の問題が出てきたら、それを小さい内に早期に発見して治療へとつなげることが大切で、口腔内の問題を早期に発見できるツールとしてOHATの活用が提唱されるようになりました。
こちらのページの下の方にダウンロードできるOHATシートがあります。
藤田保健衛生大学医学部歯科教室
http://dentistryfujita-hu.jp/research/project.html
また、より使いやすいシートはこちらの朝日食品さんが公開しています。
https://www.asahi-gf.co.jp/special/senior/pdf/OHAT.pdf
またOHATを使用した実際の診察方法がYouTubeにあります。
診察というとなんだか敷居が高くなってしまうような気がしますが、ポイントは
よく観察すること
です。
OHATシートに記入されているような「これはおかしいんじゃないか?」というものが口腔内に見つかったら、一度歯科診察を受けることをお勧めします。
医療関係に携わる方々だけでなく、ご家庭におられる方にもぜひOHATを利用していただき、なにか問題だと感じられたら、早期に歯科受診されてください。