医科歯科連携の重要性

介護施設の入所者を2群に分け、一方にのみ毎食後の歯磨きと咽頭の清拭、歯科医師による定期的な評価などの口腔ケアを行ったところ、肺炎発症率は口腔ケアあり群で有意に低かったのです(図2)。介護施設では、歯科との連携により適切な口腔ケアを行って入院を減らせれば、稼働率の維持につながります。

 

高齢化に伴い今後大きく増えるとみられている認知症においても、歯科との連携が大切といえます。65歳以上の高齢者の歯の本数や義歯使用の有無と認知症発症の関係を追跡したところ、「歯がほとんどなく義歯未使用」の高齢者は、「歯が20本以上」の高齢者に比べて認知症発症リスクが1.85倍と有意に高かったのです(図3)。

 

日経メディカルの記事「外部の歯科と連携したら在院日数が大幅短縮!」より

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/nhc/201902/559778.html

窒息事故の原因食品は?窒息したときの対応方法!

 おもちの美味しい季節になってきました。きなこ餅やぜんざい、ついついおかわりを食べたくなりますよね。

 と同時に気をつけなくてはいけないのは窒息です。美味しいお餅をほおばって、噛まずに飲み込もうとすると窒息事故を起こしていまいます。

https://dime.jp/genre/645157/

このサイトによると
・窒息して呼吸停止を生じて10分を超えると死亡率が50%を超える。
・2013年のデータによると窒息による死亡者は約9700人(交通事故を起こして24時間以内に死亡する数は約4、300人)
・東京消防庁の集計では2012年からの5年間で65歳以上の方がお餅を食べている間の窒息で運ばれた数は521名
・とくに80歳台が上記数のほぼ半分を占める

ということでした。

窒息起こさない要するための対策は?

大切なのは口腔ケアと同じで予防ですね。
お餅が詰まる原因としては、乾いたのどに粘着性のあるお餅が通過するときに引っかかることが考えられます。
対策として
・食べる際のお餅の大きさを小さくする。一口サイズにする。
・お餅を食べる前にお茶などでのどを潤し、お餅がひっつかない環境を作る。
・良く噛んで、唾液と混ぜ合わせてから飲み込む

ことがあげられます。
https://www.asahi.com/articles/ASLDV4WS0LDVUTFL00D.html

窒息のサインは?

窒息を起こした際の症状として有名な物としてチョークサインというものがあります。
http://urx3.nu/P6x7

両手で首をつかむような仕草をする。
顔は赤くなる

というサインです。

窒息に対する対応方法!

http://www.med.or.jp/99/kido.html

窒息の対応方法として腹部突き上げ法と背部殴打法があります。

腹部突き上げ法

背部叩打法

窒息を起こしてしまった後から、腹部突き上げ法→背部叩打法→BLSのながれ

窒息を起こしてしまった状態で意識がある人は上記の背部叩打法、腹部期上げ法ですが、意識がなくなってしまった人に対してはBLS(一時救命処置)が必要になります。その一連の流れのYoutubeがありましたので下記に掲載しておきます。

以上、窒息の予防方法、窒息のサイン、そして窒息の対応方法をご紹介いたしました。

飲み込む力(嚥下力)が低下したかどうかを判断する方法

味覚の秋ですね。

カレーが大好きで、ドライブで遊びに行った先々のカレー屋さんを探しては各地のカレーを楽しんでいます。

ところが、先日、佐賀の方に足を伸ばしてランチで頂いた美味しいカレーで食べているときに慌てて食べてしまってムセてしまいました。ちょっとだけのどに引っかかっただけでゴホゴホと咳が出てしまい、しばらく涙目になってしまいました。

嚥下力低下にまつわるわかりやすい症状

飲み込みつまり嚥下がスムーズにできていなかったようです。嚥下がスムーズにできていないと以下のような症状を認めます。

・ムセる
・食欲低下
・ガラガラ声
・飲み込みにくい
・痰がからむ
・食べこぼす

もう少し詳しい自覚症状に対するチェックシートをご紹介いたします。

http://www.emec.co.jp/swallow/check.html

一つでも当てはまるものがあれば、飲み込む力(嚥下力)の低下のサインです。一度専門機関で嚥下の評価を行った方がいいかもしれません。

嚥下力低下かも!そんなときは嚥下体操を!

嚥下力の低下に対して、リハビリによって誤嚥を防ぐ方法があります。

藤島式嚥下体操セット (浜松市リハビリテーション病院)

http://www.hriha.jp/section/swallowing/gymnastics/

嚥下訓練の動画

嚥下とともに大事なのは歯磨きです。歯磨きは本来は食後に行うことが基本なのですが、とくに嚥下力が低下している高齢者の場合は、食前にブラッシングすることも大事です。なぜなら今から食事をするぞという認識と口腔内の細菌をあらかじめ減らしておくという側面があるからです。

食前に行う嚥下体操とともにブラッシングを行うことで口の中の菌量を減らしてから秋の味覚をお楽しみください。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/yukidr/201811/558554.html

骨粗鬆症にまつわる4つのお話

 

先日、親戚とドライブに行ったのですが、おばさんが最近外出時に転倒して足の指を骨折し、歩くのが大変になったと話をされていました。骨折した部分を固定によりなんとか回復し、また元通り歩くことができるようになったのですが、骨折の場所によってはさらに回復に時間がかかったり、車いすでの生活になってしまったりする可能性がありました。骨粗鬆症は直接、命に関連する怖さはありませんが、日常生活の不便さや健康的な社会生活を過ごせなくなることを考えると、日頃からの予防や対策を考えておく必要があると感じます。

1 骨粗鬆症とは
2 日本での患者数
3 早期発見のスクリーニングツールとパノラマ検査の活用
4 骨粗鬆症の予防や治療を行う前に大切な歯科治療

骨粗鬆症とは

骨の強度が低下することで骨折しやすくなる病気を骨粗鬆症(こつそしょうしょう)といいます。子供や若者が転んだりしたときは、手をすりむいたり、ちょっと怪我をするだけですぐに治ることがほとんどかもしれませんが、骨粗鬆症が進行した状態(特に高齢者)は転ぶことにより、ちょっとした衝撃で手首や肘、足などを骨折してしまうことがあります。

治癒する力が旺盛な若者であれば骨折部位の固定や手術などで治癒を待ちますが、高齢者の方は全身状態により手術ができなかったり、固定や手術を行っても、健康な状態を取り戻すことや元の状態に近づけたりすることが難しいことがあります。

 

日本での患者数

日本の骨粗鬆症患者数は1,100万人と推定されていますが、その20%程度しか治療を受けていないとの報告があります。

(日本骨粗鬆症学会/財団法人日本骨粗鬆症財団 : Osteoporosis Jpn. 10, 637-697, 2002 )

 

早期発見の簡便なスクリーニングツール

骨粗鬆症のガイドライン2015年版では身長が2−4㎝以上低下すると骨折するリスクが向上することが報告されています。少しでも背中が曲がったと自覚がある場合は骨粗鬆症があるかもしれないという判断に使えそうですね。

http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-jp/products_and_service/imaging/bone_mineral_density/ebook/chapter03

 

骨粗鬆症の質問票によるセルフチェックもこちから試すことができます。

https://www.taishotoyama.co.jp/op/selfcheck.html

また歯科で撮影する顎のレントゲンであるパノラマ検査を観察することでことで、ある程度、骨粗鬆症かどうかを推測することできます。骨粗鬆症が心配な方で以前にパノラマ検査を行ったことがある方は評価も行えますので、次回受診時にお声かけください。

https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/844

骨粗鬆症の予防や治療を行う前に・・・

骨粗鬆症の患者さんは治療ために薬剤を使用するのですが、骨粗鬆症の状態によっては歯牙を抜歯したあとに、非常に確率としては低いのですが、顎の骨が壊死するという報告があります。したがって、骨粗鬆症の方や骨粗鬆症に対して治療予定の方は治療前にあらかじめ口の中の歯科治療、歯周治療を終えておく必要があります。

顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016

https://www.jsoms.or.jp/medical/wp-content/uploads/2015/08/position_paper2016.pdf

 

骨粗鬆症を正しく診断するためには医療機関でしっかりとした検査が必要です。ただ、自分が骨粗鬆症なのかどうかを簡易的に調べるのツールとして身長を測定や問診によるセルフチェックを活用していただければとご紹介いたしました。

 

参考サイト

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版

http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf

見逃されている骨粗鬆症

http://www.nagasaki.med.or.jp/oomura/caresemi/img/1101miyauti.pdf

骨粗鬆症財団HP

http://www.jpof.or.jp/faq/

 

 

脳梗塞と講演会(筑豊地域医療サポーター制度 by 飯塚病院)のお知らせ

脳梗塞とは?

日本人の死亡原因の第4位の脳の血管の病気です。その多くが脳梗塞です。脳梗塞とは脳内の血流が止まってしまうことで、脳内の血液内の栄養がとどかない箇所が死んでしまい脳の機能が失われてしまう病気です。脳の細胞はほとんどが再生せず、失われた機能は取り戻すことができません。

脳梗塞の患者数は?

厚生労働省の平成26年 患者調査によると、脳血管疾患の総患者数は薬118万人で、男女比はほぼ同等でした。

どんな人が脳梗塞になるのか?

脳梗塞は動脈硬化が危険因子とされています。動脈硬化は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満症/メタボリックシンドロームが原因とされています。

参照サイト 日本生活習慣病予防協会

http://www.seikatsusyukanbyo.com/guide/cerebral-infarction.php

 

脳梗塞を生じた患者さんのお口の中

脳梗塞を生じた患者さんは障害のレベルによってはご自身での口腔ケアを継続することが難しくなり、歯周病やむし歯が進行してしまうことがあります。また、義歯の長期間外さないことによる口内炎や粘膜疾患の発症のリスクが高まります。

飯塚病院 筑豊地域医療サポーター養成講座のお知らせ

飯塚病院では「筑豊地域医療サポーター養成講座」というセミナーがあり、
≪病気の予防≫
≪医療機関との上手な付き合い方≫
の2つの視点に関する講義を、年に5回、1回2時間で開催しています。

11月27日(火)開催のテーマは脳梗塞です。

日 時
2018年11月27日(火) 13:30~15:30 〔13:00受付開始〕
場 所
イイヅカコスモスコモン 2F 中ホール
内 容
[1] よくわかる!脳梗塞 ~基礎知識と予防法、最新の治療法まで~
[2]筑豊地域が安心して医療を受けられる地域であり続けるために
~第16回サポーターズミーティング報告~

関心のある方はぜひ養成講座に参加されてみてください。
https://aih-net.com/activity/supporter/