飲み込む力(嚥下力)が低下したかどうかを判断する方法

味覚の秋ですね。

カレーが大好きで、ドライブで遊びに行った先々のカレー屋さんを探しては各地のカレーを楽しんでいます。

ところが、先日、佐賀の方に足を伸ばしてランチで頂いた美味しいカレーで食べているときに慌てて食べてしまってムセてしまいました。ちょっとだけのどに引っかかっただけでゴホゴホと咳が出てしまい、しばらく涙目になってしまいました。

嚥下力低下にまつわるわかりやすい症状

飲み込みつまり嚥下がスムーズにできていなかったようです。嚥下がスムーズにできていないと以下のような症状を認めます。

・ムセる
・食欲低下
・ガラガラ声
・飲み込みにくい
・痰がからむ
・食べこぼす

もう少し詳しい自覚症状に対するチェックシートをご紹介いたします。

http://www.emec.co.jp/swallow/check.html

一つでも当てはまるものがあれば、飲み込む力(嚥下力)の低下のサインです。一度専門機関で嚥下の評価を行った方がいいかもしれません。

嚥下力低下かも!そんなときは嚥下体操を!

嚥下力の低下に対して、リハビリによって誤嚥を防ぐ方法があります。

藤島式嚥下体操セット (浜松市リハビリテーション病院)

http://www.hriha.jp/section/swallowing/gymnastics/

嚥下訓練の動画

嚥下とともに大事なのは歯磨きです。歯磨きは本来は食後に行うことが基本なのですが、とくに嚥下力が低下している高齢者の場合は、食前にブラッシングすることも大事です。なぜなら今から食事をするぞという認識と口腔内の細菌をあらかじめ減らしておくという側面があるからです。

食前に行う嚥下体操とともにブラッシングを行うことで口の中の菌量を減らしてから秋の味覚をお楽しみください。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/yukidr/201811/558554.html

骨粗鬆症にまつわる4つのお話

 

先日、親戚とドライブに行ったのですが、おばさんが最近外出時に転倒して足の指を骨折し、歩くのが大変になったと話をされていました。骨折した部分を固定によりなんとか回復し、また元通り歩くことができるようになったのですが、骨折の場所によってはさらに回復に時間がかかったり、車いすでの生活になってしまったりする可能性がありました。骨粗鬆症は直接、命に関連する怖さはありませんが、日常生活の不便さや健康的な社会生活を過ごせなくなることを考えると、日頃からの予防や対策を考えておく必要があると感じます。

1 骨粗鬆症とは
2 日本での患者数
3 早期発見のスクリーニングツールとパノラマ検査の活用
4 骨粗鬆症の予防や治療を行う前に大切な歯科治療

骨粗鬆症とは

骨の強度が低下することで骨折しやすくなる病気を骨粗鬆症(こつそしょうしょう)といいます。子供や若者が転んだりしたときは、手をすりむいたり、ちょっと怪我をするだけですぐに治ることがほとんどかもしれませんが、骨粗鬆症が進行した状態(特に高齢者)は転ぶことにより、ちょっとした衝撃で手首や肘、足などを骨折してしまうことがあります。

治癒する力が旺盛な若者であれば骨折部位の固定や手術などで治癒を待ちますが、高齢者の方は全身状態により手術ができなかったり、固定や手術を行っても、健康な状態を取り戻すことや元の状態に近づけたりすることが難しいことがあります。

 

日本での患者数

日本の骨粗鬆症患者数は1,100万人と推定されていますが、その20%程度しか治療を受けていないとの報告があります。

(日本骨粗鬆症学会/財団法人日本骨粗鬆症財団 : Osteoporosis Jpn. 10, 637-697, 2002 )

 

早期発見の簡便なスクリーニングツール

骨粗鬆症のガイドライン2015年版では身長が2−4㎝以上低下すると骨折するリスクが向上することが報告されています。少しでも背中が曲がったと自覚がある場合は骨粗鬆症があるかもしれないという判断に使えそうですね。

http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-jp/products_and_service/imaging/bone_mineral_density/ebook/chapter03

 

骨粗鬆症の質問票によるセルフチェックもこちから試すことができます。

https://www.taishotoyama.co.jp/op/selfcheck.html

また歯科で撮影する顎のレントゲンであるパノラマ検査を観察することでことで、ある程度、骨粗鬆症かどうかを推測することできます。骨粗鬆症が心配な方で以前にパノラマ検査を行ったことがある方は評価も行えますので、次回受診時にお声かけください。

https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/844

骨粗鬆症の予防や治療を行う前に・・・

骨粗鬆症の患者さんは治療ために薬剤を使用するのですが、骨粗鬆症の状態によっては歯牙を抜歯したあとに、非常に確率としては低いのですが、顎の骨が壊死するという報告があります。したがって、骨粗鬆症の方や骨粗鬆症に対して治療予定の方は治療前にあらかじめ口の中の歯科治療、歯周治療を終えておく必要があります。

顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016

https://www.jsoms.or.jp/medical/wp-content/uploads/2015/08/position_paper2016.pdf

 

骨粗鬆症を正しく診断するためには医療機関でしっかりとした検査が必要です。ただ、自分が骨粗鬆症なのかどうかを簡易的に調べるのツールとして身長を測定や問診によるセルフチェックを活用していただければとご紹介いたしました。

 

参考サイト

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版

http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf

見逃されている骨粗鬆症

http://www.nagasaki.med.or.jp/oomura/caresemi/img/1101miyauti.pdf

骨粗鬆症財団HP

http://www.jpof.or.jp/faq/

 

 

脳梗塞と講演会(筑豊地域医療サポーター制度 by 飯塚病院)のお知らせ

脳梗塞とは?

日本人の死亡原因の第4位の脳の血管の病気です。その多くが脳梗塞です。脳梗塞とは脳内の血流が止まってしまうことで、脳内の血液内の栄養がとどかない箇所が死んでしまい脳の機能が失われてしまう病気です。脳の細胞はほとんどが再生せず、失われた機能は取り戻すことができません。

脳梗塞の患者数は?

厚生労働省の平成26年 患者調査によると、脳血管疾患の総患者数は薬118万人で、男女比はほぼ同等でした。

どんな人が脳梗塞になるのか?

脳梗塞は動脈硬化が危険因子とされています。動脈硬化は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満症/メタボリックシンドロームが原因とされています。

参照サイト 日本生活習慣病予防協会

http://www.seikatsusyukanbyo.com/guide/cerebral-infarction.php

 

脳梗塞を生じた患者さんのお口の中

脳梗塞を生じた患者さんは障害のレベルによってはご自身での口腔ケアを継続することが難しくなり、歯周病やむし歯が進行してしまうことがあります。また、義歯の長期間外さないことによる口内炎や粘膜疾患の発症のリスクが高まります。

飯塚病院 筑豊地域医療サポーター養成講座のお知らせ

飯塚病院では「筑豊地域医療サポーター養成講座」というセミナーがあり、
≪病気の予防≫
≪医療機関との上手な付き合い方≫
の2つの視点に関する講義を、年に5回、1回2時間で開催しています。

11月27日(火)開催のテーマは脳梗塞です。

日 時
2018年11月27日(火) 13:30~15:30 〔13:00受付開始〕
場 所
イイヅカコスモスコモン 2F 中ホール
内 容
[1] よくわかる!脳梗塞 ~基礎知識と予防法、最新の治療法まで~
[2]筑豊地域が安心して医療を受けられる地域であり続けるために
~第16回サポーターズミーティング報告~

関心のある方はぜひ養成講座に参加されてみてください。
https://aih-net.com/activity/supporter/

講演会のお知らせ 『認知症があっても希望する地域で住み続けられる街作り』

2025年には高齢者の5人に1人が認知症に

認知症の高齢者数は平成24年(2012年)には7人に1人でしたが、これが2025年には5人に1人が認知症になるという推計があります。今後、この数はより増えていくと考えられます。

認知症になれば、その患者さんを支える家族に経済的、社会的な負担が大きくなります。

認知症患者さんのお口の中は

認知症になれば、身の回りの世話、歯科であればお口の清掃を適切にすることがが難しくなり、むし歯が進行したり、歯周病が進行したり、また適合が低下した義歯を長期使用することにより口内炎ができたり、徐々にトラブルがでてきます。

健康な時期にむし歯や歯周病に対する治療および管理を行い、もしも認知症になったとしてもご家族や施設の方、もしくは歯科医、衛生士によるケアがスムーズにしておくことは大切なことです。

講演会のお知らせ

『認知症があっても希望する地域で住み続けるまちづくり』をテーマに公開講座が開かれることになりました。

日時 平成30年12月2日 13:00〜16:10

場所 桂川町住民センター

当日、体力測定のコーナーや認知症を予防する運動などに加えて、お口の相談コーナーも併設されます。将来のもしもに備えて、ぜひ参加されてみてください。

2018年認知症 市民公開講座

地域生活リハビリテーション研究会 研修会のご案内 (施設勤務の方へ)

施設勤務の方へ

高齢者の尿失禁は一般に在宅者の10%、病院、老人施設入所者は50%と報告されており、生活の質を低下させる一因となっています。

現場で使える尿漏れ予防のための骨盤底筋エクソサイズ、実践を交えながら学んでいたく研修会が開催されます。

詳細は下記PDFをご参照ください。

【高齢者における尿漏れ体操】〜理論と実践〜