20本以上の歯を有する者の割合の年次推移からわかる2つのこと

日本国民のお口の健康状態を把握するための「歯科疾患実態調査」という調査があります。6年ごとに行われているのですが、最近では平成28年度に行われました。その中から興味深いデータを今回から5回に分けて読み解きたいと思います。

今回は20本以上の歯を有する者の割合についてのデータを見ました

1 同年代の残存歯牙数は増えている

まずはGood Newsから。6年ごとに調査は行われていますが、各年代における20本以上の歯を有する者の割合は上昇傾向でした。

例に55−59歳の図を抜き出しましたが、平成5年から平成28年にかけて、赤の右上矢印のように右肩あがりであることがわかります。歯磨き(口腔ケア)がむし歯、歯周病を抑えたことも一要因と考えられるでしょう。また、歯科医院が全国に普及することで国民の歯科治療へのアクセスが良くなり、

2 高齢になるほど歯牙は少ない。

年齢が上がると20本以上歯を持っている人の数は少ない。

平成28年度の時点で40−44歳台の年代の人は20本以上の歯を持っている人の割合は99%です。それに対して平成28年度の時点で85歳以上の年代の人は25%つまり4人に1人が20本以上の歯牙を持っていることがわかります。逆を言えば、4人に3人は残っている歯牙の数が20本未満になっているということです。高齢者の方が歯を失っている傾向があることがわかります。

要介護高齢者の方々の口腔内の評価にOHAT

 新飯塚いとう歯科クリニックは自宅や施設、病院におられる方への訪問診療を行っています。

1 口腔内の異常発見にはOHAT
2 OHATを使いたい

1 口腔内の異常発見にはOHAT

昨日、らそうむ内科クリニックにてケアマネージャーさんの研修会に参加させていただきました。そこでケアマネージャーさんや一般の方がお口の中を見て、歯科受診が必要かどうかを判断するツールをご紹介いたしました。

OHAT Oral Health Asessment Tool

といってシートを参照しながらお口の中を簡単に評価できるわかりやすいツールです。

このツールを利用すると在宅におられる方や施設に入居中の方、とくに長い間歯科受診をされていない高齢者の方のお口の中をみて、異常が無いかを判断することができるようになります。

口腔内の問題があっても「痛みなどの明らかな自覚症状がない」となかなか歯科受診されません。そのうち虫歯や歯周病が進行して自覚症状が出現してから歯科受診をすると、治療にかかる費用や時間の負担が大きくなってしまいます。

口腔内の問題が出てきたら、それを小さい内に早期に発見して治療へとつなげることが大切で、口腔内の問題を早期に発見できるツールとしてOHATの活用が提唱されるようになりました。

2 OHATを使いたい!

こちらのページの下の方にダウンロードできるOHATシートがあります。

藤田保健衛生大学医学部歯科教室
http://dentistryfujita-hu.jp/research/project.html

また、より使いやすいシートはこちらの朝日食品さんが公開しています。
https://www.asahi-gf.co.jp/special/senior/pdf/OHAT.pdf

 

またOHATを使用した実際の診察方法がYouTubeにあります。

OHAT説明動画

診察というとなんだか敷居が高くなってしまうような気がしますが、ポイントは

よく観察すること

です。

OHATシートに記入されているような「これはおかしいんじゃないか?」というものが口腔内に見つかったら、一度歯科診察を受けることをお勧めします。

 

医療関係に携わる方々だけでなく、ご家庭におられる方にもぜひOHATを利用していただき、なにか問題だと感じられたら、早期に歯科受診されてください。

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新飯塚いとう歯科クリニック ケアクリニック

筑豊地方の 飯塚市 で一般歯科(歯周病、むし歯、差し歯、入れ歯)の治療や自治日治療(インプラントや審美歯科)を始め、身体障害者の方のメンテナンス、ご自宅や病院、施設への訪問診療を行っています。

私たちの活動とお口の健康を回復ならびに維持するための情報を発信していきたいと思います。

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